七月の組香

初夏、仲夏、晩夏、それぞれの月テーマにした組香です。

答えの当否が二重に景色を結ぶところが特徴です。

 

 

説明

  1. 香木は、4種用意します。

  2. 要素名は、「首夏(しゅか)」「仲夏(ちゅうか)」「晩夏(ばんか)」と「月(つき)」です。

  3. 香名と木所は、景色のために書きましたので、季節や組香の趣旨に因んだものを自由に組んでください。

  4. 「首夏」「仲夏」「晩夏」は4包、「月」は3包作ります。(計15包)

  5. 「首夏」「仲夏」「晩夏」各1包を試香として焚き出します。(計3包)

  6. まず、「首夏」「仲夏」「晩夏」の各3包をそれぞれ1包ずつ組合せて3組とします。{(1×3)×

  7. 次に、先ほど作った3組に、それぞれ「月」を1包ずつ加えます。(4×3)

  8. 最初の1組を「初度(しょど)」とし、「首夏」「仲夏」「晩夏」「月」の4包を打ち交ぜて焚き出します。

  9. 続く1組を「中度(ちゅうど)」、最後の1組を「後度(ごど)」とし、同じく4包を打ち交ぜてから焚き出します。

  10. 本香は、「初度」「中度」「後度」と4炉ずつ、3回に分けて廻ります。(計12炉)

  11. 連衆は、答えを4つずつ「初度」「中度」「後度」に分けて、名乗紙に要素名で記載します。(計12個)

  12. 香元が正解を宣言したら、執筆は各自の要素の当否を確認します。

  13. 記録は、各度の「要素の当否」により、所定の名目で3つ書き記します。(委細後述)

  14. 点数は、要素の当たり数により、名目の右横に点を打ちます。(委細後述)

  15. 下附は、各組の「月」の当否により、所定の名目を1つ書き記します。(委細後述)

  16. 勝負は、要素の当否を基準として、最高得点者のうち上席の方の勝ちとなります。

 

水の恋しい季節となり、子供の頃の水遊びを思い出します。

 このサイトを立ち上げてしばらくしたある日、「月よりの使者」から「月がきれいですねぇ♪」とメールがありました。最初のうちは、『香筵雅遊』の愛読者からのファンメールと思って、そつなく対応していましたが、月に関するエキセントリックな心情表現や書かれていた話題が常人を超えているように感じたことから、「少し聞し召していらっしゃるの?」と失礼な質問をしてしまったことがあります。その後も「月」を媒介にしたやりとりは続き、私は、なおも半信半疑で「酔いどれかぐや姫♪」と内心思ってお付き合いしていたのですが、回を重ねるうちに行間から奥ゆかしくにじみ出てくる彼女の月への愛着や教養の深さに心酔し、いつしか「かぐや姫」と崇拝するに至りました。

 元来「月好き」の私は、当時から心を鎮める際に「月光浴」をしていました。心と身体を「陰の気」に晒すと、心の火照りや苛立ちが月に吸い込まれてよく眠れるのです。どうやら「かぐや姫」も月光浴が日課らしく、そんな「月星人」的感覚がお互いを結びつけたのかもしれません。最初のメール以来 、もう何年も過ぎて、今では実社会でも立派になられた彼女から時折メールがくる程度ですが、月光浴をする度に「同じ月を見ている」900km先の「返りそびれたかぐや姫」のことを思い出しています。

 さて、月光浴に好適な季節となった仲夏、梅雨入りの夜空に「かぐや、月に帰る!」のニュースが巷を賑わしたのを覚えていらっしゃるでしょうか?このニュースを聞いて、私はあらぬことか一瞬、「彼女が月に帰った?」という想像を本気でしてしまいました。しかし、さにあらず「かぐや」は人工衛星だったのでした。
 月周回衛星「かぐや(SELENE:セレーネ)」は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2007年9月14日に打ち上げた月探査機です。「かぐや」に課せられたミッションは、月の起源と進化の解明のための科学データを取得することと月の周回軌道への投入や軌道姿勢制御技術を実証することでした。

 竹取物語とは若干異なり、親孝行の「かぐや」は、2機の子衛星「おきな」・「おうな」を伴って月周辺を家族旅行していました。旅も終盤となった本年2月1日から「かぐや」は、独りで月に帰る準備を整え、次第に高度を下げ始めました。「おきな」は、その姿を見るのが寂しかったのか、遠ざかる姫を追うように高度を下げ、2009年2月12日に天寿を全うして先立ちました。一方、「おうな」は、御多分に漏れず夫を失ってますます意気軒高 !らしく、なおも高軌道で月旅行を続けています。その後、「おきな」を月面に見送った「かぐや」は、故郷を懐かしむように月の全球を低軌道で廻って、見たもの全てをたくさんのハイビジョン映像とデータにしてを我々に送ってくれました。正に「姫の恩返し」ということでしよう。
 そして、数々のミッションをこなした「かぐや」は本年6月11日未明に予定通りに月に帰りました。かぐやの最後の「きらめき」をとらえようと日本中が望遠鏡を構えていましたが、先住民のウサギを驚かせないよう気をきかせたのでしょう、姫はウサギの遥か後方に小さなクレータを残してひっそりと消えたそうです。そして、そのクレータの中には、地球人41万人分のネームシートが残されていたそうです。めでたし、めでたし。

 今月は、天気の具合で様々な変化を見せる「夏月香」(かげつこう)を御紹介いたしましょう。

「夏月香」は、杉本文太郎著の『香道』に掲載のある夏の組香です。同名の組香は、『香道』と底本が同系(志野流藤野家)だといわれる水原翠香著の『茶道と香道』にも掲載があり、その記述はほとんど字句レベルの違いに留まっています。ただし、『茶道と香道』にはどうしたものか「下附」の一部に欠落があり、そのままでは香記の認め様に困ってしまうところがあります。そこで、今回は、杉本文太郎著の『香道』を出典、『茶道と香道』を別書として書き進めたいと思います。

まず、この組香に証歌はありません。夏は、天上に「五月雨」の「雨」や「雲」、七夕の「星」や「鵲の橋」、地上には「杜鵑」という主役がいるものですから、和歌の世界でも「夏の月」は、これらの要素の「脇役」として登場することが多く、皆様も意識して「夏の月」を見ることは少なかろうと思います。

この組香に敢えて証歌を付けるとすれば、「百人一首」でも有名な「夏の夜はまだよひながらあけぬるを雲のいづこに月やどるらむ(古今和歌集166 清原深養父)」あたりがふさわしいかと思います。この歌の枕詞には「月のおもしろかりける夜、あかつきがたによめる」とあり、清原深養父 (きよはらのふかやぷ)も雲や大気の湿度により千変万化の様相を呈する「夏の月」のことが不意に「面白く」感じたのでしょう。「夏の月」の魅力とは、「出たり、入ったり」「きらめいたり、かすんだり」する「変化」ではないでしょうか?光源が変化すれば、下界の景色もそれに伴って変化しますので面白さは倍増します。この組香は、こうした「月」と「景色」の変化を数々の名目になぞらえて、夏の短夜を楽しもうという趣向に富んだ組香といえます。

次に、この組香の要素名は「首夏(一)」「仲夏(二)」「晩夏(三)」と「月(ウ)」となっています。「首夏」とは夏の初め、初夏のことで、陰暦4月の異名です。「仲夏」は、夏季である3か月の真ん中の月のことで、陰暦5月の異名です。そして、「晩夏」は夏の終わりの月、陰暦6月の異名です。このように、試香のある3種の要素については、それぞれ旧暦の4、5、6月を表し、そこに客香の「月」をそれぞれ配することで、「首夏の月」「仲夏の月」「晩夏の月」という組香の背景と時の流れを連衆にイメージさせています。

続いて、この組香の香種は4種、香数は全体で15香、本香数は12香となっています。四季の組香には12ヶ月を表すためにこの組香と同様の香種・香数を用いるものが多いですが、この組香は「1年」を表す組香ではないので、名数に因んだものではなく「三夏」に「月」を配するために構造上必要となった数なのだと思います。「三夏の月」を端的に表すだけならば、「首夏」と「月」、「仲夏」と「月」、「晩夏」と「月」の組み合わせで、本香を6香とすることも出来ますが、これでは簡単過ぎるので、作者は地の香を織り交ぜて本香を増やし、難度とバリエーションを付加したのかもしれません。

 一方、各組に「首」「仲」「晩」「月」の4香が配されることによって、香の出からは、「これが首夏の月。」「・・・仲夏の月」「・・・晩夏の月」という景色は逆にわかりにくくなっています。どうやら、この組香は、要素名が「一、二、三、ウ」で構成されていたようであり、後述する「初度」「中度」「後度」が「三夏」を表し、そこに付された「当否の名目」が「首夏の月」、「仲夏の月」、「晩夏の月」の景色を表していたものと考えられます。もともと「当否の名目」を導き出すための素材に過ぎなかった「一、二、三、ウ」に要素名を配し「三夏」を更に結びつけたことによって、各組の中と外で季節感が交錯してしまっているのは、後世の残念な脚色かと思います。

 さて、この組香の構造は、まず「首夏」「仲夏」「晩夏」を各4包、「月」は3包作り、各要素が区別できるようにあらかじめ結んでおきます。「首夏」「仲夏」「晩夏」の各1包を試香として焚き終えたら、「首夏」「仲夏」「晩夏」の各3包の結びを解いて、それぞれ1包ずつ組合せて3組とし、そこに「月」を1包ずつ加えます。すると、「首夏」「仲夏」「晩夏」「月」の4包が3組出来ます。これも手元で散じてしまわないように一旦3組に結び置くとよいでしょう。本香は、12炉廻りますが、出典では「四包づつとしたのを三度交ぜて焚き出す。」とあり、「初度」「中度」「後度」と3回に分けて、結びおきした4包を解いては打ち交ぜて焚き出します。出典ではこの所作が「段組」であるとは明記していないのですが、香元は「初度炊き始めます。」「続いて、中度焚き始めます。」と挨拶があったほうが区切りがわかりやすいと思います。このように、各要素を1種ずつ組み合わせて、3回に分けて焚き出すところが、この組香の第一の特徴となっています。

 この組香は、本香が12香もある組香なので、連衆は、香炉が廻されたら香の出と各組の区切りを間違えないように「初度」「中度」「後度」に分けて、それぞれ「初」「仲」「晩」「月」と要素名でメモしておき、本香が焚き終わった時点で名乗紙に転記するとよいでしょう。

 本香が焚き終わり香元が正解を宣言したら、執筆は、各自の要素の当否を確認し、各組に配された名目で香記に書き記します。

 各組の「当否の名目」について出典にはこのように列挙されています。

  全當 交當
初度

 卯花月夜(うのはなづきよ)

 雲絶間(くものたえま)

 新樹の暗(しんじゅのやみ)

中度

 月前鵑(つきまえのほととぎす)

 雲間月(くもまのつき)

 五月闇(さつきやみ)

後度

 夏夜霜(なつよのしも)

 夕立雲(ゆうだちぐも)

 雷雨(らいう)

 このように、「当否の名目」は、「当たり数」と景色の「明度」との対応であることが汲み取れることと思います。「全當」のものは、真っ白いほどに明るく、「無」のものはチャコールグレーに近い暗い景色です。「交當」は、4つの要素のうち1〜3個が交々当たっているので、明度は一定ではなく群雲の景色がイメージされるでしょう。また、「初度」「中度」「後度」に用いられた名目は、それぞれ端的に「首夏」「仲夏」「晩夏」の景色と結びついていることが解かるかと思います。これが、前述した「三夏」の景色感であり、要素名に敢えて季節感を加えなくとも、ここで自然と醸し出されて来ることとなります。

 ここで、一般的な語感だけでは、景色の結びにくい名目のみ解説を加えることとします。

【参考】「かきくもる空はいとわじ我が宿の卯花月夜照り増さりけり」(林葉和歌集200 僧俊恵)

【参考】「卯花の咲ける垣根の月清みい寝ず聞けとやなくほととぎす」(後撰和歌集147 不知読人)

余談ですが、本歌を探すうちに「胡角一声霜後夢 漢宮万里月前腸」(和漢朗詠集702 江相公)のような漢詩が見つかりました。この詩は、冬の霜夜に王昭君が胡の地から漢を思い出して思い嘆く様子を詠ったものですが、「一声」辺りから連想して「月前腸」を「月前鵑」と読み間違ったか、「夏月」の感性表現として新たに「鵑」を配して作られた造語かと推察しています。

【本歌】「風吹枯木晴天雨、月照平沙夏夜霜(和漢朗詠集150 白楽天)」(かぜ、こぼくをふけば、はれのてんのあめ。つき、へいさをてらせば、なつのよのしも。)

【参考】「軒に葺く菖蒲も見えぬ五月闇袖にあやしくにほふ露かな」(鈴屋集428 本居宣長)

因みに、「新樹の」については、別書では「新樹の( やみ)」となっており、もしかすると「暗」は「闇」の誤植かと思われます。これについては、「五月闇」と「闇」の字の重複を避けて、香記の景色を豊かにする発想なのかもしれませんのが、出典を尊重して「暗」と記述するとしても、読みを「くらさ」「くらき」とする根拠がありません。そこで、このコラムでは漢和辞典には無い用法ですが「暗(やみ)」として取り扱っています。

 このように、執筆が連衆の回答をそのまま香記に転記せず、まず当否を定めて「名目」で書き示すところが、この組香の第二の特徴となっています。

 その際、出典には「この記録は頗る(すこぶる)紛れ安ければ、始め別紙に三段に分て、出と當不當を首、仲、晩、月の字にて記し、能く調べた上で右の名目に改め、然る後に清書するようにせねば、書損じを免れぬことがある。」とあり、執筆は、別紙または提出された名乗紙の上で4×3=12の要素に点を付して当否を定め、香記には改めて「当否の名目」を3つ記載することとなります。

 また、この組香は、名目の中の要素が当たっていれば点数として加算する「片当たり方式」を採用しているため、香記の「当否の名目」の右横に要素の当たり数分の 合点を掛けることとなっています。これについて、出典の「夏月香之記」の記載例では、「全當」の場合は、名目全体に棒線(正点)を引いて表し、「交當」の場合は、要素の当たり数分の点(傍点)を付するように記載されています。このことは、両者の「当否の名目」が全く同じ場合でも、当たった要素の数が多い方が優位となり、最後の勝負の際に重要となるので、執筆は当否を定める際に注意しなければいけません。例えば、同じ「雲絶間」「雲間月」「夕立雲」の記録でも、各自の得点には「雲絶間ヽ」「雲間月ヽ」「夕立雲ヽ」=「3点」から「雲絶間ヾ」「雲間月ヾ」「夕立雲ヾ」=「9点」の幅があるため、要素ごとの当たり数を示しておく必要があるのです。

  さらに、この組香では、各組の「月」の当否によって下表のとおり下附することとなっています。この下附が「必ずしも各自の成績を表すものではない」というところがこの組香の第三の特徴となります。

月の当否と下附の関係

初度 中度 後度

下附

× ×  夕月(ゆうづき)
×  待夜月(まちよづき)
×  水上月(みなかみづき)
× ×  夜半月(よわのつき)
×  短夜月(みじかよのつき)
× ×  有明(ありあけ)
 夏月(なつづき)
× × ×  三晦(みそか)

 このように、出典の序列から「待夜月」の順番を変えてみると、下附に配された言葉は、月の出る時間帯と符合していることがわかります。そして、「初度」「中度」「後度」がここでは「三夏」から「夕刻」「深夜」「明け方」という時間軸に変わり、「月」の当たりが「月の出」と符合しています。どうでしょう・・・」がお月様に見えてきませんか?

 そのように仮定すると、「」が1つしかついていない「夕月」「夜半月」「有明」は、月の出ている時間とピタリと符合しているかと思います。次に、「待夜月」は、「宵待月」と考えると、「日暮から夜中までに出ている月」のこととなので、これも符合します。続いて、「水上月」は、「水月」と考えると水面に映った月と本物の月、両極に2つある月のことと解釈できます。また、月齢として「夕方に没して明け方に昇る月」が見られるのは冬季の新月ぐらいのものですから夏には見られず、「鏡花水月」の ように「目に見えていながら手に取ることができないもの」という意味を示すのかもしれません。また、「短夜月」は、夏の夜は暮れるのが遅いので夜中まで起きていると昇って来る「寝待月」のこと考えると、「夜中から明け方までに出ている月」のこととなります。

 そして、「夏月」は、「夏月香」のテーマである「首、仲、晩」の月を全て堪能したことを意味します。一方、「三晦」は「晦日/三十日」のことと考えると、旧暦では新月「朔」の前日ですから月は見ることができません。晦日に月が出る」は、あり得ないとこの喩えともなっているように、「首、仲、晩」のすべての月を見逃したことを意味するのでしょう。

因みに、下附について、別書では「月全中」の「有明」と「月全不中」の「三晦」の記述が漏れています。しかし、「夏月香之記」の記載例の部分には「有明」も「三晦」も下附として使われていますので、これは本文からの転記漏れと考えた方が良いでしょう。

 最後に、勝負は前述のとおり要素の当否を定める際の得点を基準とします。例えば、「卯花月夜」「月前鵑」「夕立雲」で当否の名目が同じ場合は、初度と中度は満点で比べられませんから「後度」の4要素をどれだけ当てたか(「夕立雲」に何点付いているか)によって優劣を判断します。一方、卯花月夜」「雲間月ヽ」「夕立雲ヽ」=「6点」「雲絶間ヾ」「五月闇」「夕立雲ヾ」=「6点」のように当否の名目が違っていて同点の場合がありますが、この場合は「正傍の点」のルールを準用して、「正点」のついた名目の多い方を優先するのが順当かと思います。また、「正点」同士、「傍点」同士の同点の場合は、最高得点者のうち上席の方の勝ちとします。

 繰り返し申し上げますが、この組香の「下附」は個人の成績とは関係しない「月の当たり様の景色」なので「夏月」であっても全問正解とは限りません。下附が「夏月」となっても最低の場合は「月」のみの当たりで、香記上は「雲絶間」「雲間月」「夕立雲」=「3点」ということもあります。くれぐれも下附に惑わされず、「当否の名目」と要素の当たり数を比べて優劣を決してください。

 この組香は、執筆の力量に大きく関わるところがあるため執筆さんは大変ですが、この時節の「星祭り」で、ともすると見忘れられがちな「夏の月」に脚光を当てた「乙な組香」といえます。夏の夜は暖かいので、存分に月光浴が楽しめることと思います。気をつけてみると、流れる雲の端からに虹色を発して見え隠れする月や深い朧月のようになってしっとりと浮かぶ月など、確かに夏の月は千変万化で見飽きることはありません。皆さんも「夏の月」を見直す契機として、是非「夏月香」を催行してみてはいかがでしょうか?

 

同じ月を見て友を想うのは「テレパシーの月面反射実験」をしているような感じですね。

以心伝心・・・「月やは物を思はする」のはそのためでしょうか?

 

組香の解釈は、香席の景色を見渡すための一助に過ぎません。

最も尊重されるものは、皆さん自身が自由に思い浮かべる「心の風景」です。

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