七月の組香
戦地での仮寝から寝覚までに見る月日の流れを味わう組香です。
「後開き」と「一*柱開」を合わ行うところ特徴です。
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説明 |
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香木は、4種用意します。
要素名は、「花(はな)」「鵑(ほととぎす)」「月(つき)」「雪(ゆき)」です。
香名と木所は、景色のために書きましたので、季節や組香の趣旨に因んだものを自由に組んでください。
「花」「鵑」「月」「雪」は4包作ります。(計16包)
まず、「花」「鵑」「月」「雪」の各1包を試香として焚き出します。(計4包)
次に、残った「花」「鵑」「月」「雪」の各3包を打ち交ぜ 、そこから任意に2包引き去ります。
引き去った2包、それぞれ「仮寝(かりね)」「寝覚(ねざめ)」と呼びます。
香元は、1炉目を「仮寝」と宣言し、香炉に添えて「折居(おりすえ)」を廻します。
連衆は、試香に聞き合わせて「香札(こうふだ) 」を1枚打ちます。
1炉目の折居は、そのまま開かずに点前座の横に仮置きしておきます。
2炉目から11炉目までは、「一*柱開」(いっちゅうびらき)で10炉廻ります。
※ 「一*柱開」とは、香札(こうふだ)等を使用して「香炉が1炉廻る毎に1回答えを投票し、香記に記録する」聞き方です。
※ 以下、16番までを10回繰り返します。
香元は、香炉に添えて「折居」を廻します。
連衆は、試香に聞き合わせて「香札」を1枚打ちます。
執筆は、打たれた香札を折居から出し、札盤(ふだばん)の上に並べます。
香元は、香包を開き、正解を宣言します。
執筆は、正解者の回答のみ香記に書き記し、外れは「空白」とします。
香元は、12炉目を「寝覚」と宣言し、香炉に添えて「折居」を廻します。
連衆は、手元に残った「香札」を1枚打ちます。
最後の折居が返ったところで、香元は、1炉目の「仮寝」の正解を宣言し、続いて「寝覚」の正解を宣言します。
執筆は、あらかじめ全員分記載しておいた「仮寝」「寝覚」の名目に所定の「点星」を掛けます。
点数は、「仮寝」の当りは1点、独聞(ひとりぎき)は2点、「寝覚」の当たりは2点、独聞は 3点の「点」が付きます。
一方、「仮寝」聞き外しは1点減点、独りで聞き外すと2点減点の「星」が付きます。
2炉目から11炉目までは、香記に書き記された要素につき1点と換算します。
下附は、ありません。(異説あり)
勝負は、最高得点者のうち上席の方の勝ちとなります。
夏至も過ぎ「しっとり気分」の梅雨にもそろそろ退屈する季節となりました。
この頃、お仕事で青少年のネットモラルのお話をしているのですが、子供のみならず大人にも蔓延している最も深刻な病巣は「ゲーム依存」のような気がしてきました。ネットの闇は、「いじめ」「誘い出し」「詐欺」等たくさんあり、中には犯罪となるものも多いのですが、ゲームは個人の嗜好の問題であり、プライベート空間でどれほど内心が荒んで、そのために実社会が病巣に蝕まれていてもなかなか見えにくいという側面があるからです。
世界保健機構(WHO)が、「ゲーム障害」を精神障害として認定することとした ニュースも耳に新しいところです。@「ゲームをしたい欲求を抑えられない」、A「ゲームをすることを他の日常生活の活動よりも優先してしまう」、B「家族関係、仕事、学習などに重大な問題が生じていてもゲームをやめることができない」といった症状が12カ月以上続いた場合は「ゲーム障害」と診断されます。ひと昔前に 学説ではないものの即断即決の判断力は卓越しているが、その根拠は感覚的で論理的でなく、ゲームをしていなければ認知症と同じ脳波が出る「ゲーム脳」という言葉が吹聴され たことも思い出します。これには反論もありましたが、「思慮に欠ける短絡的な人間になってしまう」という警鐘はあながち間違っておらず、「考える前に答えが出てしまう」検索社会に生きる現代人全般に言える 注意点ではないかと思っています。
特に対戦型ゲームは、進歩が著しすぎて心配です。スーパーファミコンの時代ならば、ロールプレイングが趨勢で、仲間を作って戦闘はしますが、ゲームの中の自分を高めていくという 「人格形成」のストーリーが根底にありました。戦闘モードも可愛いもので、「シャキーン!」と干戈を交える音と 相手にダメージがあると「ブルブル」と震える程度の描写でした。しかし、現在は「バトルロワイアル」という総当たり戦で勝ち上がる方式が流行しており、基本的に全員が敵となります。最初は仲間を作って戦闘を優位に進めても、最後にはその仲間をも裏切って殺さなければ「最後の1人」として勝ち残れないという個人戦です。また、金を払えば武器が手に入り「ゲーム内で自ら戦ってスキルアップしなくとも強くなれる」という点も昔とは違っています。 さらに、このようなソフトは、実際に戦争を行っている国が作っているので、グラフィックやストーリーのリアリティが格段に違い、日本人の想定を超えて「エグい」ものとなっています。
実社会の自分のステータスに不満を持つ大人や子供が、この刺激に毒され「依存症」となれば、先ず個人の倫理観が崩れます。私は、プライベート空間で崩れた倫理観の総体が、実社会を支えていくという怖さを感じられずにいられません。最近、よく聞く事件もこのようなリアルとサイバーの統合失調によるものではないでしょうか。長い間、毎日人を殺しているネット戦士が境界線を見失い、実社会に出て「こと」を起こしてしまい、 ふと我に返ると「実社会にはリセットボタンがない」ことに気が付きます。そして、唯一残された「自決」というリセットボタンを押すこととなります。あまりにも短絡的で分かり易く、道徳教育の無力感に苛まれます。
インターネットの黎明期、サイバーとリアルには厳然と境界線があり、そこに住む人格も別というのが前提でした。一方、爛熟期となった現代は、2つの世界がシームレスとなりましたので、 どちらに住まう人間も自然人となりました。夜な夜な戦場に現れるサイバー戦士たちに「実社会でしてはいけないことはネットでもしない」ということだけは、躾の中で教えていただきたいと思っています。
今月は、よくわからないサイバー戦「耶戦香」(やせんこう)をご紹介いたしましょう。
「耶戦香」は、米川流香道『奥の橘(風)』に掲載 があり、四季を問わずに催行することができる「雑組」の組香です。『奥の橘』は「花・鳥・風・月・追加」の5分冊からなり、「花・鳥」は表組の60組、「風・月」は裏組の60組、「追加」には30組が掲載されており、この組香は米川流「習の百二十組」の95番目となります。同名の組香は『御家流香道要略集(全)』をはじめ『御家流組香集(礼)』、『軒のしのぶ(二)』にも掲載があり、その趣旨は流派を問わずにほとんど同じとなっていますが、『奥の橘』のみ 、本香数が12包の「一*柱開」となっており、他の3書は10包の「二*柱開」となっています。特に『御家流香道要略集』は、伊與田勝由から細谷久茂に伝わり、明治 時代の宗匠であった細谷松男が明治30年10月に累校した在判の書であることから、御家流の正当な伝書と言ってよろしいかと思います。しかし、私には、どうしても「十*柱焚き」の組香の方が後世にアレンジを加えた派生組に思えてなりません。そこで、今回は最も書写年代の古い『奥の橘』を出典として、他書の記述も踏まえつつ筆を進めたいと思います。
まず、「耶戦香」の題号を見て、「なにか戦う組香なんだろうな」ということは察しがつくことでしょう。しかし、要素名は四季の風物ですし、札表の文字は王宮の景色ですので、題号以外に「戦い」の情景は思い浮かんできません。また、「耶戦」の文字を調べても熟語としては尋ね当たりませんでした。「耶」の字を漢和辞典を調べてみると、@「邪」からの派生語で「よこしまなこと」、A「有耶無耶」のような「疑問・反語を意味する助字」とか、B「爺の略字」から「父親のこと」など、あまり一貫性のない意味が羅列されていました。また、象形文字に分解すると「耳(みみへん)」は「牙」(きばの上下がまじわる形)、「阝(おおざと)」は「邑」(人が群がりくつろぎ住む形⇒村)の意味となり、中国の地名の「琅邪(ろうや)」の意味するものだとわかりました。琅邪は、紀元前221年(始皇26年)に秦が斉を滅ぼして中国を統一した際に現在の山東省東南部と江蘇省東北部にまたがる地域に設置された郡で諸葛孔明の出身地とのことです。ここまで調べて、やっと「戦い」に関する事物に行き当たりましたが、核心は霧の中のままです。 私としては、中国に「耶戦」という熟語があったのか、はたまたひらがなの「や」の当て字として「耶」を用いたではないかとの推測ぐらいしかできず、結局は「野戦」や「夜戦」での兵士の旅枕が趣旨であると考えることにいたしました。浅学無知の私は、この組香の第一の特徴を「遊び方はわかってもどのような景色を表すのかがわかないところだ」と断じてしまいます。皆様はいかがでしょうか?
次に、この組香の要素名は、「花」「鵑」「月」「雪」となっており、これは「春 」「夏」「秋」「冬」の風物がそれぞれ配されています。最も端的には「雪月花」だけでも四季の風景を表わせるのですが、四季にこだわり「夏」を司る風物として「鵑」を用いることで、「花鳥」の対比も景色に加えています。実は出典の次の香に「別組 耶戦香」が掲載されており、こちらは「春」「夏」「秋」「冬」がそのまま要素名となっていますので、この解釈に間違いはないてしょう。この組香では、四季の風物を「時の流れ」と捉えて「遠征での幾星霜」を表しているのではないかと思います。
さて、この組香は、香種は4種、全体香数は16香、本香数は12包となっており、構造はやや複雑で、まず、「花」「鵑」「月」「雪」は各4包作り、そのうち各1包を試香として焚き出します。この組香に客香はありません。香の焚き方について、出典には「本香十二包打交、一包とりて『仮寝』の香とし、又、一包取りて『寝覚』の香とす。残り十包を打交え並べ置て、先ず最初取り置きたる『仮寝』の香を焚き出すなり。これは後に開くなれば折居に其の儘入れ置くべし。記録も真ん中へ仮寝と認め置く。さて、十包の香を順に焚き出す。これは「一*柱開」にして当たりばかりを書写し、横も「花 鵑」と並べて二行に認るなり。十包焚き終りて、始め取置きたる『寝覚』の一*柱を焚き出すべし(是も札は折居に入置て記録の聞の真ん中へ「寝覚」と残らず書き、「仮寝」の札を開き…点と星を打ち、「寝覚」の札を開き、点を掛ける」とあり、始めに「仮寝」と「寝覚」となる香を引き去って、最初は「仮寝」を1包焚き、続いて2炉から11炉を「一*柱開」で焚き出し、最後に「寝覚」を1包焚き出して、都合「1包→10包(一*柱開)→1包」の12包焚き出すこととなっています。この組香の第二の特徴は、最初と最後の「後開き」の間に「一*柱開」が含まれているところです。「仮寝」と「寝覚」の間に四季の要素が散りばめられる景色から、もしかするとこの組香は、皇帝や軍司や兵士が戦地の旅枕で見る「胡蝶の夢」のようなものが趣旨なのかもしれません。
ここで、出典では、試香で手元に残った12包の中から「仮寝」と「寝覚」を引き添って、これらを「最初」と「最後」に焚き出すこととなっています。私としては、「幾星霜」という時の経過を景色とする組香が「4季×3月=12包」で展開されることは、至極当然のことではないかと思っています。一方、他書では「右試み終て、本香十二包の内二包除置き、残り十包を焚き出す(御家流香道要略集)」「…二包残すなり(軒のしのぶ)」とあり、12包の中から引き去った2包は「捨て香」とな ります。そうして手元に残った10包のみを本香として焚き出したことを示す香記も掲載されています。また、「二*柱目よりは二*柱開なり」ともあり、香の焚き出し方も「1包→2包×4組(2*柱開)→1包」の10包となっています。
これについては、本香数「十*柱」という馴染みのあるものにすることと、焚かれない香があることによって香の出にバリエーションをつける目的でなされた後世のアレンジのようにも思えます。また、「十二包の内、二包取り除き」とある記述について、本当は「仮寝」と「寝覚」として焚き出すべきところを曲解して「捨て香」とし、結果的に本香数を減らしてしまったのかもしれません。また、他書で「二*柱開なり。記録の認め様、初めの一*柱は「仮寝」と書き、あたり二点。外れ星二。二*柱目より九*柱目迄は「二*柱開」にて出香の如く「月雪」或は「花鵑」などと双べて書く。十*柱目を「寝覚」と書く。(御家流香道要略集)」として、「二*柱開」としてい ますが、香記を見ると香の前後を勘案して「片当たり方式」の当否をつけているので、構造的にも香記の見た目でも「一*柱開」と変わりない結果となります。これについては、出典の香記の2炉から11炉の答えが「月雪」「花鵑」と横に並べて書いてあるために、構造自体が「二*柱開」であると勘違いしたのではないかとも考えられます。いずれ、他書の焚き方 には、組香をコンパクトして難易度を上げるというメリットもありますので、オリジナル論議は参考に留めておき、流派の伝授に従ってください。
続いて、本香1炉は、「仮寝」という名目で焚き出されます。香元は、本香1炉が「仮寝」であることを宣言して、香炉に添えて折居を廻します。連衆はこれを聞いて、試香に聞き合わせ、これと思う香札を1枚投票します。折居が返って参りましたら、執筆は折居を開かずにそのまま仮置きしておき、香記の全員の解答欄に「仮寝」と書き記します。
本香2炉から11炉までは「一*柱開」ですので、香元は香炉に折居を添え、連衆は1炉ごとに答えを投票し、折居が返りましたら、執筆は折居を開いて札盤に並べ、香元は正解を宣言し、執筆は不正解の札を外して、正解者の解答欄に当たった要素名のみを記載します。(不正解の場合は空白のままです。)
そうして、最後の12炉は「寝覚」という名目を宣言して焚き出します。
ここで、回答に使用する香札について、出典では「札紋表」として「玉階、金闕、画棟、鳴鸞、珠簾、笛鼓、琴瑟、錦旗、碧砂、翠輦」との列挙があります。これについて、若干の解説をしておきます。
名前 |
解 説 |
玉階 (ぎょくかい) |
白玉(大理石)で作られた階段のことから「宮殿の階段」のこと。 |
金闕 (きんけつ) |
中国、漢の未央宮(びおうきゅう)にあった金馬門の異称 |
画棟 (がとう) |
はなやかに彩った建物のこと (軒のしのぶの「書棟」は誤記) |
鳴鸞 (めいらん) |
中国で、天子の馬車 の軛(くびき)または天子の旗などにつけた「鈴の音」を鸞鳥の鳴き声に擬したもの |
珠簾 (しゅれん) |
美しい玉で飾った簾のこと |
笛鼓 (てきこ) |
笛と太鼓のこと なお、出典・他書とも「鞁(ひ)」の字があてられているが熟語なし。 「鞁」とは車を引く馬の飾り、むながい、はらおびの意。ここは、琴瑟との対応からも音景色とすべき。 |
琴瑟 (きんひつ) |
琴と瑟(大琴)のこと |
錦旗 (きんき) |
錦の御旗(にしきのみはた)のこと |
碧砂 (へきさ) |
碧玉の砂から宮廷の庭のことか |
翠輦 (すいれん) |
立派に飾りたてた車、または輿(こし)のこと |
このように、香席での名乗りは、中国の宮中の景色を彷彿とさせる言葉が配置されています。なお、出典の「耶戦香之記」の記載例には、札表の名目の右肩に連衆の名前も付記されていました。
札表に関しては、出典と『軒のしのぶ』が、ほぼ一致しており、御家流系の伝書には「瑶臺(ようだい)」⇒玉 で飾った美しい高殿「銀燭(ぎんしょく)」⇒銀製の燭台。「錦帳(きんちょう)」⇒錦で織った垂れ布などの札紋も見られました。また、札裏は各書とも「花 三枚、鵑 三枚、月 三枚、雪 三枚、一人前十二枚なり」とあり、捨て香のあるなしに関わらず各要素ごとに3枚ずつ用意されていました。また、『御家流香道要略集』には「此の香十*柱香の札にて聞く時は、花を一の札にて打ち、鵑を二の札、三を月、ウ雪、此の如くにて打つべし」と十香札が流用可能であることも記載されていました。
そうして、最後の「寝覚」の香炉と折居が返って参りましたら、執筆は、折居をそのまま「仮寝」の下に仮置きしておき、全員の解答欄に「寝覚」と書き記します。執筆が合図をしましたら、香元は1炉目の正解を宣言し、執筆は「仮寝」の折居を開いて、当否によって香記に記された各自の「仮寝」の名目の右肩に所定の点「﹅」や星「・」を掛けます。この組香の点数について、出典には「仮寝のあたり一点、独聞二点、はずれは一星、独は二星。寝覚当り二点、独聞三点、はずれは星に及ばず」とあり、それぞれの当否によって加点や減点があります。「仮寝」の当たりは1点ですが、独聞に2点の加点要素があり、聞き外しにはマイマス1点(一星)、独りで聞き外すとマイナス2点(二星)の減点要素があります。続いて、12炉目の「寝覚」も同じように正解を宣言し、当った人の「寝覚」の名目に所定の合点を掛けます。「寝覚」の当たりは2点で、独聞に3点の加点要素があり、聞き外しによる減点要素はありません。点法上、「仮寝」より「寝覚」が重く用いられているのは、最後に手元に残った香札を否応なしに投票しなければならい点で、選択の余地のある「仮寝」とは異なる取り扱いをしたものではないかと思われます。確かに、最後に残った手札が偶然にしろ正解であるというのは確率的に珍しいことであろうと思います。一方、2炉目から11炉目までは、「一*柱開」の本則により、逐次当った要素名のみが書き記されていますので、これを1点と換算します。
出典の「耶戦香之記」の記載例を見る限り、この組香には下附はなく、「仮寝」「寝覚」にかけられた点星と「一*柱開」で香記に記された要素名の数を差し引きして個人の成績を表すこととなっています。因みに、他の伝書では全問正解には「皆」、その他は漢数字で「点○」「星○」を並記する形で下附されています。
最後に、勝負は個人戦ですので、最高得点者のうち上席の方の勝ちとなります。
「耶」の字が解らないだけに、組香の景色も「有耶無耶」のままですが、流派を問わず数々の伝書に登場する組香なので、昔は一般的に催行されていたものと思われます。夏の暑い盛りは香炉を持つのも億劫になり勝ちですが、香の研究会などで「復古」の気持ちで「耶戦香」をなさっていただき「耶戦」論議に花を咲かせていただければ幸いです。
中国語の「耶」は、感情や態度を表す語気助詞として使われ「Yeah!」という意味もあるようです。
すると「耶戦」とは・・・
「いざ!戦争だー!」という意味なのかもしれませんね。
大義なき干戈に過ぐる深窓の君は見ずとも半夏生ずる(921詠)
組香の解釈は、香席の景色を見渡すための一助に過ぎません。
最も尊重されるものは、皆さん自身が自由に思い浮かべる「心の風景」です。
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