夏があったことを忘れるほどの涼しさを表す組香です。
本香の後に試香を焚くところが特徴です。
※ このコラムではフォントがないため「」を「*柱」と表記しています。
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説明 |
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香木は、4種用意します。
要素名は、「一」「二」「三」と「ウ」です。
香名と木所は、景色のために書きましたので、季節や組香の趣旨に因んだものを自由に組んでください。
「一」「二」「三」は各 4包、「ウ」は1包作ります。(計13包)
「一」「二」「三」のうち各1包は「試香」として試香包に包んで区別して置きます。
試香を焚く前に、本香包の「一」「二」「三」の各3包と「ウ」の1包を打ち交ぜます。(計10包)
本香は、10炉焚き出します。
連衆は、1炉ごとに「無試十*柱香」と同じ要領で「香札」を打って回答します。
本香が焚き終わったところで、試香を「一」「二」「三」の順番で焚き出します。(計3包)
連衆は、試香の「一」「二」「三」が、それぞれ本香で 自分が「何」と打ったものと同香かを判別し、その「札番」を順に名乗紙に書き記します。
試香で焚かれなかった香は「ウ」ですので、出現順となるように3つの札番の間に「客」の文字を差し込んで答えます。(都合4文字)
執筆は、当たりの答えに合点を掛けます。(委細後述)
・試香を正しく読み替えて、かつ本香で客香や同香を聞き当てているもの(正点)
・試香の読み替えは間違っていても、本香で客香や同香を聞き当てているものなど(傍点)
点数は、「客」の当りは2点、試香のある「地の香」は1点と換算し、その他様々な加減要素があります。(委細後述)
下附は、全問正解が「全」、その他は点数を漢数字で書き附します。
証歌は、本香の「客」の出方によって、所定の位置に詩歌を書き記します。(委細後述)
勝負は、最高得点者のうち、上席の方の勝ちとなります。
家族の帰省だけでもありがたい静かなお盆の季節となりました。
コロナ禍で各地の祭りが自粛される中、「仙台七夕」もご多聞にもれず中止となり、毎年200万人以上の観光客が訪れる主要イベントの中止による経済損失は、約330億円と試算されています。自粛による中止は「仙台青葉まつり」から始まって、秋の「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」、「みちのくYOSAKOI」まで決まっていますから、関連業界の打撃は計り知れないもの となっています。特に、東北三大祭りのメインイベントである「青森ねぶた祭」は約286億円の経済損失と試算されており、 春の「弘前さくらまつり」でも同レベルの損失がありましたので、民力の低い地域の経済的打撃はさらに大きいものとなるでしょう。全国で「祭りのない夏」の推定損失は約1兆8千億円と試算されましたが、これを国家予算だけで補填していくのは、到底無理なように思えます。
ただ、「観光資源としての祭り」が無くなっても、地域の祭りとしての精神を伝承して行こうという動きも見られます。「仙台七夕」の場合は、市街地周辺の各商店街が「手作りの七夕飾り 」を毎年飾っていましたので、今年は観光のメインルートの商店街もこれにならって、豪華絢爛でなくとも、手作りの七夕飾りで仙台商人の心意気を示すこととしています。また、地域の子供会や親子を中心に「七夕飾り」(千羽鶴、吹き流し、投網、巾着、紙衣、屑籠、短冊)の作り方を伝承する取り組みも例年より盛んになり 、小さな竹飾りの数は、いつもより多く見られそうです。勿論「願い事はウェブで…」、「手作り講習会は動画で…」と折からのリモート対策も広がりを見せています。
「仙台七夕」も元々は、伊達家が奨励した祭りが幾星霜を経て観光資源となっていたのですから、「仙台七夕まつり協賛会」が中止 を決定しても、空襲も震災も乗り越えてきた仙台市民にとって、竹飾りを掲げて「願い」「祈る」ことは必然のことでした。そうして、今回の「七夕」は、「外の人向け」でなくなった分だけ内省化して、本質に立ち返り、 市民独自の濃密な精神で満たされて、自らも楽しめるものとなったように思えます。
もともと私は、中央資本系が「商店街へのお付き合いと広告ついでに飾る」ペカペカした竹飾りの多くなったメインルートは敬遠していました。SNS向けに「老舗」の心意気が感じられる 画像だけを抑えて、期間中は、原町や荒町商店街などの昔ながらの七夕飾りをじっくり見に廻っていたのです。しかし、今年は、メインルートの「手作り七夕」にも興味があり、「外注・広告なし」のささやかな 竹飾りに期待して、そぞろ歩きをしてみたいと思っています。
今月は、秋風に今年の夏を忘れる「晩夏納涼香」(ばんかのうりょうこう)をご紹介いたしましょう。
「晩夏納涼香」は、『外組八十七組(第二)』に掲載のある「夏」の 終りの組香です。「納涼」と言えば、この組香の前項にも「水辺」「山路」「木陰」「風」を要素名とした「納涼香」が掲載されて おり、平成12年8月には「海邊」「清水」「木蔭」「蝉声」「涼風」を要素名とした「納涼香」をご紹介していますが、 「晩夏納涼香」は、お盆過ぎの組香としては、琴線に触れやすい題号だったのですが、香の回答方法や正否の決め方などが難解だったため、これまでご紹介していませんでした。今回は、他書に類例も見られませんので、敢えて実務上の困難性から敬遠されていそうな組香の復興を目指しつつ『外組八十七組』を出典として書き進めたいと思います。
まず、出典には「晩夏納涼香と名付けたるは左の詩歌による」とあり、「証詩」「証歌」と言える2つの詩歌が掲載されています。
[詩]
池冷水無三伏夏(池冷やかにして水三伏の夏なし)
松高風有一聲秋(松高くして風に一聲の秋あり)
(和漢朗詠集164 英明)
[歌]
まつ陰の岩ゐの水を結びあげて夏なきとしとおもひけるかな(拾遺和歌集131 恵慶)
これらの 典拠を調べてみますと、詩は、「夏日閑避暑」(夏の日長閑にして暑を避く)と題して書かれたもので、意味は、「池辺の松かげに立ちよれば、池は水がひんやりとして炎暑もかんじられないし、松は梢が高いので高く吹きおろす風には秋の爽やかな響きが伝わってくる。」ということでしょう。作者の「英明(えいめい)」とは、源英明(みなもとのふさあきら 生年未詳〜天慶二年(939))は宇多天皇の皇子斉世親王の子で従四位左近衛中将を務め、菅原道真を母方の祖父に持つ歌人です。
因みに、「三伏」とは、立秋前後30日の「炎暑」の頃のことで、『初学記』には「陰陽書に曰く、夏至より後、第三庚を「初伏」と為し、第四庚「中伏」と為し、立秋後の初庚を「末伏」と為す。これを 『三伏』と言ふ。」とあります。「庚(かのえ)」は、金を打ち負かす火性を持つため、一年中で一番熱い夏の「庚」は凶日とされていました。
一方、 歌は、「河原院のいつみのもとにすすみ侍りて」と詞書があり、意味は「松の木陰にある岩井の清水をすくいあげるとその冷たさに今年は夏がないのかと思うほどだ。」ということでしょう。詠人の「恵慶(えぎょう:生没年未詳) 」は、「八重むぐらしげれる宿のさびしきに人こそ見えね秋は来にけり(小倉百人一首47)」で有名な恵慶法師のことです。播磨国分寺の講師をつとめていたとされていますが、当代の多くの歌人との交流もあり、河原院歌合にも参席してます。中古三十六歌仙で、『拾遺和歌集』の18首を初めとして、勅撰集には計55首選ばれています。
因みに、「まつ陰の…」の歌は、『和漢朗詠集167』にも掲載あり、作者はこの書の「納涼」の項から2つの詩歌を選んだものと推察されます。
次に、この組香の要素名は「一」「二」「三」「ウ」と匿名化されています。匿名化については「要素名の組合せが新たな聞の名目を結ぶ 」という趣向でもなく、他の「納涼香」が涼しさを醸し出す要素名を配置しているのに比べ異質ですが、その訳は、構造の段以降で明らかになっていきます。
さて、この組香の香種は4種、全体香数は13包、本香数は10炉となっており 、その構造は、「有試十*柱香」と似ていますが、本香と試香の順番が逆転しており、後で焚き出した試香によって正解が決まる「緒手巻香」の趣旨に似ています。まず、香は、「一」「二」「三」を4包ずつ、「ウ」を1包作ります。そのうち「一」「二」「三」の各1包ずつを試香包に包んで置きます。本香は、いきなり「一」「二」「三」の各3包と「ウ」の1包を打ち交ぜて、本香10炉焚き出します。
本香が焚き出されましたら、出典には「十*柱香のごとく札打つべし」とあり、連衆は「無試十*柱香」の要領で「一」から順に札を打って回答していきます。本香炉は、各要素3+3+3+1=10包をシャッフルして順不同に廻ってきますので、最初に聞いた香りには必ず「一」を打ちます。そして、2炉目が同香だったら「一」とし、異香だったら「二」を打ちます。3炉目も同じく前出のいずれかと同香だった場合は、その番号(「一」か「二」)を記載し、前出のどれとも違う香りならば「三」と打ち、4炉目以降も同じようにして、前出のどれとも違う香りならば「ウ」を打ちます。この組香は、 「札打ち」ですので、札の取り戻しは聞きません。慎重に「同香・異香」を吟味して札を打ってください。また、出典に「一*柱開なり」とはありませんので、記録の方は本香が終わってからの「後開き」でよろしいかと思います。
本香10炉が焚き終わりましたら、香元は「試香」を焚き始めます。このことについて、出典には「試香を一より順に焚き出す。尤も一、二、三と名乗りて出すべし。」とあり、香元は要素名を宣言しながら「一」「二」「三」の順番を変えずに焚き出します。このように本香の後に試香を焚くところが、この組香の第一の特徴です。
試香が焚かれましたら、連衆は「一」 「二」「三」と宣言して出された香が、「自分の打った札の何番にあたるか?」を考えます。
例えば、「一」の札を打った香は試香の「二」と同じ香り、「二」の札は試香の「一」と同じ香り、「三」の札を1枚だけ打った香は試香にはなく、「ウ」の札を3枚打った香が試香の「三」と 同じ香りと聞いた場合、回された名乗紙に「二、一、ウ、三」と書き記して回答します。試香は3炉焚き出されますが「試香に は無かった香」も必然的に分かりますので、自分の打った札番に結び付けて答えは4つ名乗紙に書き記して提出します。このように試香3炉に対して、客香を も推測し、答えを4つ回答するところが、この組香の第二の特徴です。
このことは、理解するのが少し難しいと思いますので下表に示します。
ステップ |
@本香 |
A試香 |
B香の出 |
C読み替え |
D正解 |
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炉の順番 |
香札(札番) |
要素名 |
名乗紙 |
要素名 |
要素名→札番 |
札番 |
1 |
一 |
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二 |
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一 |
2 |
二 |
「一」 |
「二」 |
一 |
「二」→「一」 |
二 |
3 |
二 |
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一 |
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二 |
4 |
一 |
「二」 |
「一」 |
二 |
「一」→「二」 |
一 |
5 |
二 |
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一 |
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二 |
6 |
三 |
「三」 |
「ウ」 |
ウ |
「ウ」→「三」 |
三 |
7 |
ウ |
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三 |
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ウ |
8 |
ウ |
無 |
「三」 |
三 |
「三」→「ウ」 |
ウ |
9 |
一 |
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二 |
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一 |
10 |
ウ |
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三 |
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ウ |
このように、試香の「一」「二」「三」を自分の打った札の番号に換算して、香の出と同じように正しく読み替えられ本香の異同を正しく判別したものが正解となります。まずは、試香を正しく読み替えることが肝心で、その上に十*柱香の当否も関わってくるのですから大変難しい組香と言えましょう。
名乗紙が返って参りましたら、執筆は、札盤に仮置きしておいた札を開き、各自の本香の答えを10個書き写します。続いて、名乗紙を開き、各自が読み替えた試香の札番を答えの下段に4個書き写します。そうして、各自の解答欄は、縦一列で2段に「本香(10)」と「試香(4)」の14個書き記されます。
答えを写し終えましたら、執筆は、香元に正解を請い、香元は香包を開いて本香の出を宣言します。執筆は、これを聞いて、香の出の欄にそのまま縦一列に要素名を10個書き記します。
そうして、採点の段に入るのですが、この組香の点法はいささか複雑です。出典本文にあるのは「香で始め出たるを当らざるは、後の二種づつ六*柱当りても点なし。」とあるだけで、「なお、記録認め様、又は点にて能々考うべし。此の組香至りて聞き分けがたしといへども能く正傍を分かつべし。」とあり、文末の「晩夏納涼香 之記」の記載例とその後に「赤字が入れられた注記」から推し量るしか方法はありませんでした。
そこから、考察すると下記のようなルールが現れてきました。これで、すべてのケースが網羅されているかどうかは甚だ心許ないのですが、出典に書きつけられたものをご紹介しています。
@ 客香である「ウ」の聞き当てには2点の加点要素があり、全問正解は11点になる。
EX:連衆Aの答え「一、二、二、一、二、三、ウ、ウ、一、ウ」「二、一、ウ、三」⇒11 点
A 試香を正しく読み替えている場合は、「無試十*柱香」と同様、同香を複数聞き当てているものは当たり(正点)となる。
EX:連衆Bの答え「一、二、二、二、三、ウ、一、ウ、一、ウ」「二、一、ウ、三」⇒6点
B 試香の読み替えは得点とはならない。ただし、間違っていれば結果的に本香の出が 偶然満点となっていても、3点減点して7点(傍点)とする。
EX:連衆Cの答え「一、二、二、一、二、三、ウ、ウ、一、ウ」「一、二、ウ、三」⇒7点
C 初香の「一」について、試香での読み替えを聞き誤れば、「ウ」以外の聞き当たりは無点となる。
EX:連衆Dの答え「一、二、二、一、二、三、ウ、ウ、一、ウ」「三、二、ウ、一」⇒2点
D 初香の「一」を正しく読み替えていれば、一部でも正しく読み替えられた要素の同香を聞き当 ては当たり(正点)となる。
EX:連衆Eの答え「一、二、三、一、二、三、一、二、ウ、三」「二、一、三、ウ」⇒4点
E 初香の「一」を正しく読み替えていれば、1つでも当たり(傍点)となる。
EX:連衆Fの答え「一、二、一、三、三、一、二、二、ウ、三」「二、三、一、ウ」⇒1点
※ EX:香の出が「二、一、一、二、一、ウ、三、三、二、三」の場合 (赤字は当たり、青字は正しい読み替え)
このように、香の出に必ず「読み替え」のフィルターを掛けて、各自の当否を判定するのですから、執筆は大変な労力を要します。執筆は、最初に上表Cのような換算表を作って、他の方の協力を得ながら、当否を確認した方がよろしいかと思います。そうして、合点は客香の当りには2点、その他の当りには1点と掛けていきます。
なお、この組香の「正傍の点」については、試香を正しく読み替えて 、本香で客香や同香を聞き当てているものが「正点」、試香の読み替えは間違っているが、本香で客香や同香を聞き当てているものが「傍点」という意味のようです。 しかし、出典では「長点」、「短点」のような記録上の区別はしていません。「正傍の点」にこだわるのであれば、「長点、短点を区別して傍点は零0.5点と換算する」など、ローカルルールで可能と思いますが、ただでさえ複雑な点法ですので、正傍の点に区別を付けず、同点決勝の際などに勘案するという方法が順当かと思います。
この組香の下附は、全問正解は「全」、その他は点数を漢数字でします。 下附が付いたところで、この組香の第三の特徴が現れます。これについて出典には「初客の時は、詩の上句を本香の下に書く。又、一二三の香残らず出たる前に客香いづれば下の句を書く。一二三の次に出れば出香の下に歌一首書く。捨客の時は記録の奥に歌書くべし。詩は両句とも本香の下なり。」とあり・・・
「客」が・・・
@すべての香の始めに出た時は、詩の上句を香の出の下に書く。
A「一」「二」「三」がすべて出る前に出た時は、詩の下句を香の出の下に書く。
➂「一」「二」「三」が出た後に出た時は、和歌一首を香の出の下に書く。
Cすべての香の終わりに出た時は和歌一首を記録の奥に書く。
・・・と「客」の出方によって、それぞれ所定方法で詩や歌を書き記すこととなっています。例えば、前述の香の出ですと「ウ」は「一」「二」の出た後ですが、「三」が出る前に出現しているので、香の出の欄の下に「松高風有一聲秋」と書き記します。最後に「ウ」が出ない限り、歌や詩は香の出の欄の下に書かれますので、 執筆は、あらかじめ余白を確保しておいてください。
最後に、勝負は最高得点者のうち、上席の方の勝ちとなります。同点の場合は、前述のとおり「正傍の点」を区別して、優劣を決すればよろしいかと思います。
今年の夏は、梅雨の長く、「祭り」もなかったため、「本当に夏はあったのだろうか?」と感じられる方も多いと思います。虫の音がしげくなる前に是非、この難易度MAXな「晩夏納涼香」をお試しいただ き、さらに寂しい夏を忘れていただければと思います。
なお、今月の「香書目録」は、大枝流芳編の『改正香道秘傅書 附録奥の栞』の『改正香道秘傅書』を公開いたしました。そちらもお楽しみください。
私としては、「花火大会」の無い夏が最も残念です。
「あと何回見られるか?」という感慨とともに観る花火は「侘びの極致」なのですが・・・
さすがに「無観客開催」を決めてくれる豪気な主催団体は少ないのでしょうね。
盂蘭盆会空に彩なき川夜風往く稀人も寂しけらまし (921詠)
組香の解釈は、香席の景色を見渡すための一助に過ぎません。
最も尊重されるものは、皆さん自身が自由に思い浮かべる「心の風景」です。
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