十二月の組香

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四季の風物を満載した組香です。

要素名に「ウ」「客」「別」と3種も用いられているところが特徴です。

※このコラムではフォントがないため「 説明: 説明: 説明: 火篇に主と書く字」を「*柱」と表記しています。

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説明

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  1. 香木は、7種用意します。

  2. 要素名は、「山桜(やまざくら)」「卯花(うのはな)」「黄葉(もみじ)」「残菊(ざんぎく)」と「ウ」 「客」「別香」です。

  3. 香名と木所は、景色のために書きましたので、季節や組香の趣旨に因んだものを自由に組んでください。

  4. この組香は、催行する季節の香は試香として焚き出しません。(冬→「残菊」)

  5. 「山桜」「卯花」「黄葉」は各3包、「残菊」は2包、「ウ」は5包、「客」は2包、「別香」は4包作ります。

  6. 「山桜」「卯花」「黄葉」各3包 、「ウ」5包のうち、1包ずつを試香として焚き出します。

  7. 手元に残った「山桜」「卯花」「黄葉」の各2包と「ウ」4包 に「残菊」2包、「客」2包、「別香」4包を加えて下記の通り、2包ずつ9組結び合わせます。(2×=18)

「山桜・ウ」「卯花・ウ 」「黄葉・ウ 」「残菊・ウ」「客・客」「山桜・別」「卯花・別」「黄葉・別」「残菊・別」

  1. 本香は、「二*柱開(にちゅうびらき)」で18炉焚き出します。

※ 「二*柱開」とは、2炉ごとに正解を宣言し、答えの当否を決めるやり方です。

−以降9番から13番までを7回繰り返します。−

  1. 香元は、2炉ごとに香炉に続いて「札筒(ふだづつ)」または「折居(おりすえ)」を廻します。

  2. 連衆は、2炉ごとに試香に聞き合わせて、聞の名目の書かれた「香札(こうふだ)」を1枚投票します。

  3. 香元が、正解を宣言します。

  4. 執筆は、2つの要素名から正解の名目を定めて、当たった答えのみを香記に書き記します。

  5. 盤者は、所定の得点数だけ、盤上の立物(たてもの)を進めます。(委細後述)

  6. 「盤上の勝負」は、最初にゴールした方の勝ちとなります。

  7. この組香に下附はありません。

  8. 「記録上の勝負」は、最高得点者のうち上席の方の勝ちとなります。

 

静かな朝は決まって雪が積もっていることが多くなりました。

コロナ禍に一蹴された一年も暮れようとしています。最初に新型ウィルスの蔓延を耳にした時は、人類の増長や堕落に耐えられなくなった地球が「もうこれ以上ヒトは乗せられません!」という 時に天変地異を起こす「振り落とし」のようなものと考えていました。そして、若者が媒介となって高齢者を死に導くという一時の趨勢も、不謹慎ながら2050年問題を目前にした社会の若返りのために「地球が打ち出した合理的な打開策」なのか ?とも考えていました。

しかし、医療機関の献身的な対応もあって、被害の規模が「未曾有」となるか「想定内」にとどまるかは、自衛策としての「三蜜回避」をどの程度律儀に実践できるかで分かれることとなりました。現在でも、世界の様々な場所で「自粛」の嵐は波状攻撃のように吹き荒れていますが、ここでもたらされた「ソーシャルディスタンス」という新しい生活規範は、いったい何を実現するのでしょうか?他人や他国と親しく交わることができないという現状にしておいて、地球という生命体は「いったい人類にどんな対応を求めているからのだろうか?」と日々自問し続けています。もしかすると、行き過ぎたグローバリゼーションで築かれた「バベルの塔」を破壊し、もう一度国境を分けて、長年続いた経済優先の潮流を止めるためなのか…?地球の狙いは、高い感染率を見せつけて世界中に「疎遠」を惹き起こすことで、致死率ではないのかもしれません。

今年は、日本においても「春の花見」、「夏の花火」、「秋の行楽」、「冬の忘年会」等、様々な「ハレ(晴)」の文化が「自粛」の波に飲まれました。歌舞音曲から寄合芸能まで 、ハレの文化の担い手が大変な窮状に見舞われており、長引けば文化そのものの存亡にもかかわるだろうと危惧しています。一時の風潮の巻き添えで伝統文化が失われることは悲しいことです。一方、こんな年でも花は咲き、鳥は啼き、風は吹き、月か輝いています。自然は、いついかなる時も我々人類を包み込んでくれており、我々人類だけが、「情報がつくる情況」に翻弄されているような気がしてなりません。

いずれ、地球が目的を達成した暁には、「森羅万象が不自由なく共生できる世界」に一旦戻る筈ですから、その過渡期の苦難は甘んじて受け止めなければならないでしょう。その間に「人間の業が、再び地球にストレス蓄積することにならないように」どう すればいいかを考えることが大切かと思います。感染症の歴史は、単なるワクチンによる「克服」の歴史ではありません。そこには必ず人々の生活様式を律する「示唆」があり「アフター・コロナ」の世界も、何かが改善されている筈だと信じています。

来年は「ハレの日」がたくさんありますように…。

今月は、どんな時も変わらない自然の風物「花鳥風月香」(かちょうふうげつこう)をご紹介いたしましょう。

花鳥風月香は、米川流香道『奥の橘(鳥)』に掲載のある四季に通ずる組香です。同名の組香は『御家流組香集(智)』『軒のしのぶ(八)』にも掲載があり、その構造は、ほぼ同じで、流派を問わずに催行されていた組香であるということがわかります。今回は、冴え冴えとした「冬の組香」を探していたのですが、我が蔵書からではそろそろネタが尽きた感もあり、「一年を振り返ることのできる組香」に路線変更してみました。すると「花鳥風月」と「四季の巡り」を想わせる組香がみつかりましたので、今年の香筵の振り返りとして、ご紹介することといたしました。出典候補は上記の3冊となったわけですが、『奥の橘』だけが「盤物」の組香となっており、 内容も細やかで「おそらくこれがオリジナルなのでは?」と興味がそそられましたので、今回は『奥の橘』を出典として、他書との対比もご紹介しながら書き進めて参りたいと思います。

まず、この組香に証歌はありませんが、題号に「花鳥風月」とありますので、四季の自然が醸し出す美しい風物に思いを馳せながら遊ぶ組香であることはわかります。「花鳥風月」とは、自然の美しい風物。また、それを鑑賞したり、材料にして詩歌などを創作したりする風雅の遊びのことで、その語源は、室町時代初期の能役者である世阿弥の『風姿花伝』に「上職の品々、花鳥風月の事態、いかにもいかにも細かに似すべし」とあることによります。意味は、「高位の方々が自然の風物に事寄せて風流な芸術活動を楽しむことは、よくよく詳細に模倣ししなさい。(そして、能にも品格を持たせなさい。)」ということでしょう。このことから、もともとの「花鳥風月」とは、上流階級が常とする「風雅な遊び」のことを指す言葉でした。それが 時を経て、遊びの客体である「自然の風物」そのものをとらえた言葉に重きが置かれて来たということなのだと思います。この組香も、どちらかといえば「花鳥風月」を「自然の風物」と捉えて組まれたものと思われ、皆さんも読み進めるうちに香記に花・鳥・風・月が満載となっていく姿が想像できて「とても練られた組香だ(-"-)」と感心させられることでしょう。 そして、そのような「自然の風物」を景色とした香筵を楽しむことが「風雅な遊び」に帰結するのかもしれません。

次に、この組香の要素名は「山桜」「卯花」「黄葉」「残菊」と「ウ」「客」「別香」となって おり、まず要素名が多いことに驚かされます。最初の4つが「山桜(春)」「卯花(夏)」「黄葉(秋)」「残菊(冬)」四季を代表する植物の景色として配されていることは初心の方でもお分かりかと思います。その他の要素について、出典では「ウ」について「是を『寄せ客』と云う」「客」については「是を『ひとえ客』と云う」と注書きがあり、そのほかに「別香」が加わり、景色感のない要素名が 3種も「ウ(試香あり)」「客(試香なし)」「別香(試香なし)」と配されています。この「寄せ客」「ひとえ客」については、今まで見聞きしたことがなく、特に「ひとえ客」については、「一重」なのか「一枝」なのか「単衣」なのか、当て字の見当もつきませんでした。ただ、構造に目を通しますと「寄せ客(試香あり)」は他の「地の香(試香あり)」と結合し、「ひとえ客(試香なし)」はそのもの同士で結合します。あくまで想像ですが、 季節の香と交わって色づけられる客が「寄せ客」で、他と交わらず季節を超越した真の客が「ひとえ客」なのだろうと解釈しています。このようにして、この組香は景色のある要素と景色のない要素の組合せで「花鳥風月」の景色を結ぶように作られています。

因みに、「黄葉」に関しては、読みは同じ「もみじ」なので出典のままの用字としましたが、他の2書では「紅葉」と表記されており、現在の香道界では「紅葉」が一般的です。

さて、この組香の香種は7種、全体香数は22香、本香数は18炉となっており、本香数の多さ が最大の特徴と言えましょう。まず、この組香は香組の際に注意点があります。このことについて、出典には「春は山桜、夏は卯花、秋は黄葉、冬は残菊を一包減じ試なし」とあり、「当季の香は試香を焚かない」と決められています。これは、四季香によくある手法で、当季の香を客香としてスポットライトを当てる効果があります。そこで、催行が「冬」であれば、亭主は「山桜」「卯花」「黄葉」を各3包、「残菊」は2包、「ウ」は5包、「客」は2包、そして「別香」を4包作ります。次に、香元は「山桜」「卯花」「黄葉」と「ウ」の各1包を試香として焚き出します(計4包)。「寄せ客」である「ウ」は試香があるので、厳密には「客香」 の仲間ではないという所も面白いところです。

そうすると手元に残った香包は、「山桜」「卯花」「黄葉」「残菊」が各2包と「ウ」が4包、「客」の2包、「外香」の4包の計18包となります。この組香は、この18包を「聞の名目」に記載された9通りの組合せに各要素を結び置きします。出典には「本香十八包結び合わせ聞く」とあるだけですが、こうしないと要素同士の組合せが膨大となり、配置された9つの聞の名目だけでは数が足りなくなるので、組合せをあらかじめ規定することが必要となります。そうして、本香は「山桜・ウ」「卯花・ウ」「黄葉・ウ」「残菊・ウ」「客・客」「山桜・別」「卯花・別」「黄葉・別」「残菊・別」と2包ずつ9組に結び置きしたものを使用します。

香元は、手前座で9組を打ち交ぜて「二*柱開」で焚き出します。手前座で結びを解いた際に2包を打ち交ぜるかどうかは出典に記載がありませんが、「ウ」「客」「外」がすべて「後の香」として出るというのが物足りない方もいらっしゃるでしょうから、当座のルールで「そのまま焚くか」「シャッフルしてから焚くか」を決めてください。(私は当然、手前座で結びを解いてシャッフルし 、難度を高めますね。)

ここまでで一旦他書との違いを整理しておきたいと思います。「当季の香は試香に出さない」という趣向が掲載されているのは出典のみであり、志野系の『軒のしのぶ』では「試香 五包」と明記、『御家流組香集』でも「右、試香五種終りて…」と記載されていますので、他書では「冬の残菊」も試香として焚き出します。また、『軒のしのぶ』には「九結、初後かまいなく結ぶなり」とあり、結び置きの段階でシャッフルしても良いことになっています。

このようにして、香元は本香1炉目(初炉)と2炉目(後炉)を焚き出し、「後炉」に添えて「札筒」か「折居」を回します。出典では、「札打ち様、左の如しとあり。」回答には香札を使用する「札打ち」が指定されています。専用の札は、出典に「札表、吉野山、初瀬山、音羽山、老曽森(おいそのもり)、信田森(信太森=しのだのもり)、須磨浦、明石浦、嵯峨野、宮城野、白川関=白河の関)10ヵ所の歌枕が書いてあり、札裏には、「雉子、杜鵑、雁金、鴛鴦、有明、霞嵐、薫風、野分、木枯」9種類の「聞の名目」が書いてあります。また、専用の札がない場合の「十種香札」の読み替えまで指定してありますので、 「札打ち」でなさる場合は参考としてください。

因みに、札表について『御家流組香書』では、「須磨、更科、芳野、三輪、玉川、龍田、筑波、小塩、吹上、朝の原」が配置され、『軒のしのぶ』では「朝の原(あしたのはら)」「朝」となっている以外は これと一致しており、出典だけが全く違うラインナップになっています。 また、札裏は、下表の赤字の部分のみ出典と異なっています。

香の出と聞の名目

香の出

聞の名目(十種香札)

『御家流組香集』

『軒のしのぶ』

山桜・ウ

雉子(花一)

雉子

卯花・ウ

杜鵑(花二)

郭公

時鳥

黄葉・ウ

雁金(花三)

落雁

残菊・ウ

鴛鴦(一)

鴛鴦

客・客

有明(ウ)

有明

山桜・別

霞嵐(月一)

霞嵐

卯花・別

薫風(月二)

薫風

黄葉・別

野分(月三)

山嵐

山颪

残菊・別

木枯(二)

木枯

このようにしてみますと、景色のない要素だった「ウ(寄せ客)」は、季節をそのままに「花」を「鳥」に変え、「別」は「花」を「風」に変える触媒のようなものであることがわかります。また、「客(ひとえ客)」は、記録上に唯一現れる「月」の構成要素であることも分かり、この組香が首尾一貫して「四季」 の「花・鳥・風・月」に彩られた景色を表すことに腐心された秀逸な組香であると感心させられます。

続いて、本香が焚かれましたら、連衆は試香に聞き合わせて、2炉ごとに「初・後」の組合を勘案し、これと思う香札を1枚打って回答します。この組香は「札打ちの二*柱開」なので、後から答えを訂正することも「香数」を頼りに答えを判断することもできません。とはいえ、出現パターンは、下記の5パターンとなりますので、試香をしっかり聞いて、同香・異香を判別できれば、全問正解も不可能ではありません。

@    「地の香(山桜、卯花、黄葉)とウ」は「どちらも聞いたことのある異香の組合せ」

A    「残菊・ウ」は「聞いたことのある『ウ』聞いたことのない異香の組合せ」

B    「客・客」は「どちらも聞いたことのない同香の組合せ」

C    「地の香・別」は「聞いたことのある『地の香』聞いたことのない異香の組合せ」

D    「残菊・別」は「どちらも聞いたことのない異香の組合せ」

この組香は「二*柱開」なので、本香の1組目が焚き終わり、香札が返ってきたところで、執筆は札を開いて、香元に正解を請います。香元は香包を開いて正解の要素名2つを出た順に宣言します。執筆はこれを聞いて、香の出の欄に要素名を並べて書き記し、香の「初・後」は問わずにその要素名の組合せで結ばれる 「正解の名目」を定めます。出典には「記録当たりばかり書く」と記載されており、執筆は、正解した名目のみを各自の回答欄に書き記します。そして再び、香元が2組目を焚き出すという方法で、都合9組(18炉)を焚き出します。

加えて、この組香は「盤物」となっており、ゲーム盤の上にコマとなる「立物」を進めて競争することもできるようになっています。出典には「盤は十行、十六間なり。始め四間を『花の段』と云う。五間目より八間迄を『鳥の段』と云う。九間目から十二間迄を『風の段』と云う。十三間目より終り迄を『月の段』という。」とあり、16間ある盤を進むと4間ごとに「花」→「鳥」→「風」→「月」とステージアップするようになっています。また、盤上を進む「立物」についても、出典に「立物四種。花の段は桜、黄葉、草花等の花を立物とし、鳥の段に至れば鴬、時鳥、山雀等の鳥に差し替える。風の段に至れば金の扇に指し替える。(扇には色絵を描くなり)月の段に至れば松に短冊を付 くるに指し替えるなり。(短冊には月の和歌を書くなり)」とあり、各ステージごとに「花」→「鳥」→「扇(風)」→「松と短冊(月)」と立物を差し替えてグレードアップさせる趣向となっています。このように、この組香は、盤上にも四季の花が咲き、鳥が舞い、風が吹き、月が照るという趣向となっており、聞き進めるほどに香記の景色との多元中継が楽しめる素晴らしい趣向が凝らされています。

立物の進みについては、出典に「立物進み様、雉、鵑、雁、鴛鳥、一間。霞嵐、薫風、野分、凩、二間。有明、三間進む。独聞何れも一間増すなり。」とあり、聞いたことのある香の組合せである「雉子」「杜鵑」「雁金」「鴛鴦」の当りは1間、聞いたことのない香が1つ含まれる組合である「霞嵐」「薫風」「野分」「木枯」の当りは2間、聞いたことのない香が2つ含まれる組合である「有明」の当りは3間進むこととされています。 また、「独聞は1間追加」して進めます。なお、出典には明記されていないのですが、この組香には「当季の香は試香に出さない」というルールもありましたので、試香のない「残菊」が含まれる「鴛鴦」と「木枯」は、それぞれ1間ずつの加点要素があってしかるべきかと思います。

このようにして、各組ごとに当否を定めて立物を進め、最初にゴールした方が出た時点で「盤上の勝負」は決着することとなります。とはいえ、盤の間数は16あり、通常の当りでは全問正解でも15間しか進めませんので、あとは「独聞」頼みというところでしょうか。先ほどの「残菊(当季の香)」の加点要素も加えないとなかなかゴールは遠いものとなります。

最後に、この組香には下附が無く、 各組ごとに香の出と正解した方の名目が記載されているので、本香が焚き終わった時点で、既に香記は出来上がっています。そこで、「記録上の勝負」は、各自の解答欄に書かれている名目の数で優劣を決めます。名目の数が同じとなった場合は、先ほどの「立物の進み」を点数に換算して優劣を決することも可能ですが、この組香は盤が長丁場なので、ほとんどの場合、本香が焚き終わった時点での「盤上の勝者」が「記録上の勝者」となるかと思います。

「花鳥風月香」は、盤物にしなくても・・・札打ちにしなくても・・・どんな季節でも・・・様々な四季の風物が香記にあらわれる華やかな組香です。ただし、聞の名目を 全て網羅しないと面白くなくなりますので「18炉」は譲れません。香木と時間に余裕がありましたら、是非「気合を入れて!」催行してみていただければ幸いです。

 

 

日常を飛び越えるほどの熱狂に満ちた「ハレの日」にはなかなか遭遇しない昨今ですが・・・

花鳥風月を友とする日常は、心豊かな「ケの日」の連続です。

これってとてもシアワセなことですよね。

天と地と白き枯野に影冴ゆる月の桂に六華咲くらむ(921詠)

今年も1年ご愛読ありがとうございました。

良いお年をお迎えください。

組香の解釈は、香席の景色を見渡すための一助に過ぎません。

最も尊重されるものは、皆さん自身が自由に思い浮かべる「心の風景」です。

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