七月の組香
『源氏物語』の秘事とされる「ねの子の餅」をテーマとした組香です。
記録法や点法に特徴があります。
※ このコラムではフォントがないため「
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説明 |
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香木は、4種用意します。
要素名は、「一」「二」「三」と「もちゐ(餅)」です。
香名と木所は、景色のために書きましたので、季節や組香の趣旨に因んだものを自由に組んでください。
「一」「二」「三」は各2包、「もちゐ」は4包作ります。(計10包)
「もちゐ」の1包を試香として焚き出します。(計1包)
まず、「一」「二」「三」の各2包を打ち交ぜて、2包ずつ3組に分けます。
次に、 手元に残った「もちゐ」の3包から1包ずつ各組に加えて、3包ずつ3組として結び置きします。(3×3=9包)
本香は、「三*柱開 (さんちゅうびらき)」で 3回、都合9炉廻ります。
※ 「三*柱開」とは、3炉ごとに回答し、正解を宣言し、当否を記録するやり方です。
−以降9番から15番までを3回繰り返します。−
香元は、香炉に続いて「札筒(ふだづつ)」または「折居(おりすえ)」を廻します。
連衆は1炉ごとに試香に聞き合わせて、要素名の書かれた「香札(こうふだ)」を1枚投票します。
その際、「もちゐ」の香には「ウ」の札を打つ以外は、要素名に関わらず「無試十*柱香」のように香の異同のみ判別し、出現順に「一」「二」「三」の札を打ちます。
執筆は、札を開いて、「札盤(ふだばん)」の各自の名乗の下に 伏せて並べて置きます。
3炉焚き終わったところで、執筆は各自が3炉のうち何番目に「ウ」の札を打ったのか確認し、その順番を冠して「〇もちゐ」と回答欄に書き記します。
香元は、3つの香包を順に開いて、正解を宣言します。
執筆は、「もちゐ」の出の順番を冠して「〇もちゐ」と香の出の欄に書き記します。
執筆は、各自の答えに所定の点を掛けます。(委細後述)
下附は、全問正解に「皆」、その他は点数を「〇点」と書き附します。
勝負は、最高得点者のうち上席の方の勝ちとなります。
星合の空の下、蛍も妻請う季節となりました。
最近、ニュース番組等でも「生成AI」に関する論評が増えて来ました。皆さんも「ChatGPT」(チャットジーピーティー)という名前を見聞きなさっているのではないでしょうか。これが、今話題の「対話型生成AI」の代表格なのですが、そのような名前を耳にする前に商業サイトのトップページに「何か質問はありませんか?」とポップアップされる「チャット」で質問や相談をしたことがある方もおられると思います。こちら側の問い合わせに端的かつスムーズに答えてくれる「チャット」も企業が蓄積した「頻繁に尋ねられる質問(FAQ)」や「応接記録」等のナレッジデータベースを参照して答える「対話型AI」なのです。人間がカスタマーセンターに24時間張り付いているわけではないので「こんな夜分に失礼いたします<(_ _)>。」という挨拶は必要なく、気軽に質問して良いのです。
「ChatGPT」は、基本言語が英語なのに、流暢な日本語で会話できることが話題になって、「遊び半分」からビジネス、学術研究、国家行政に至るまで、いろいろな分野で利活用され始めています。私も数ヶ月前に「香道の真意とは?」と質問してみました。すると「彼(ChatGPT)」は、「香道の真意は、香りを通じて心を静め、美的な感性を磨き、深い精神性を追求することです。香道は、香りを楽しむだけでなく、香りを通じて内面的な探求や心の安定を促し、精神的な成長や鑑賞の喜びを追求する芸術形態です。(中略)香道の真意は、香りを通じて心と精神を深化させ、内なる静けさや美の感覚を開拓することにあります。実践者は、香りとの対話を通じて自己の内面を探求し、他の人々との結びつきや自然との調和を感じることを追求します。」と答えてくれました。まぁ、当たらずといえども遠からずと言ったところでしょうか。前半の「香」が「香木の香り」がどうかは、まだ特定できていないようです。後半に見られる精神性は「道」からの連想でしょう。おそらく、「茶道」も「柔道」も文末はこんな感じになるのかもしれません。また、香道の秘儀「真花月相伝式法」(しんかげつそうでんしきほう)について聞いてみると「私のデータベースでは詳細な情報を提供することができません。ご質問の内容について、一般的に広く知られている情報はありません。」と正直に答えてくれました。一方、「連理香相伝式法」(れんりこうそうでんしきほう)については、「連理香の栽培や造形技法を継承・伝承するための方法や手順を指す言葉です。(中略)中国の伝統的な技法として数百年にわたって継承されてきました。専門の師範や指導者から直接指導を受けることが一般的であり、実地での実習や修行を通じて技術を習得することが重要です。」と「連理の枝を作るための技法や栽培方法の秘伝」とイメージしているようです。その他の香道用語についても、まだまだ「微笑ましい」レベルでした。
まぁ、この「それらしい」受け答えが、相手の求めや会話の行方を予測するための基幹技術「ディープ・ラーニング(深層学習)」のなせる技なのです。簡単に言えば、彼は、他人と会話するために、人間には不可能なほど膨大な知見を参照して「物知り」になり、「それはこんなことかな?」と予測して話すのです。いずれ、予測ですから相手が求める情報の核心に触れるかどうかは確率問題で、その綻びを見えにくくするため「それらしいことをとりあえず返す」ことになるようです。彼の集めた知見を利用するのは人間ですから、人間にもAIと対話するスキルが必要です。これを「プロンプト (呪文)」と言いますが、外国人の通訳にわかりやすいように話す配慮と同じようにAIが核心を導きやすい呪文を念じて会話を重ねねば、自ずと焦点が絞られていくと言った具合です。ただし、生成した文章の内容が正しいかどうかの確認はしませんので、「それらしい嘘をつく」こともあります。この「軽く受け流す」「その場しのぎの嘘をつく」ところが、すでに「人間らしい」と言えないこともありませんね。また、ある程度答えてから会話の途中で「おっと、間違えました」と画面がフリーズすることがあり、唯一彼の機械性を感じることがあります。
おそらく「香筵雅遊」も既に彼の知見として取り込まれているのでしょう。拙サイトは、インターネットのお世話になりながら「香道」という芸道を未来に残す活動をしていましたし、既に「カルト検索」でしかヒットしないネットワークの片田舎の「庵」ですので、これは歓迎すべきことです。彼は、いちいち文章を書いた人間の許可は取っていませんので、どこで私の知見が人々に利用されるのかはわかりませんが、そのエキスが残るだけでも「香道に暖かい風送ったことになるなのだ」と思っています。ネットに巣食う香人として、あと何年閑居し続けるかわかりませんが、常に「正しいナレッジとノウハウ」を書き込むことで、彼を成長させて行ければいいなと思います。
今月は、光源氏と葵上の三日夜餅「三乎一香(みつがひとつこう)」をご紹介いたしましょう。
「三乎一香」は、上野宗吟著の『香道袖の橘』(1774)に掲載のある組香です。先月、『香道宿の梅』をご紹介したことから、上野宗吟を追っていましたところ、龍谷大学の公開画像データに『香道袖の橘』があることに気づきました。この本は、上巻に「新組香十五品」と題して、「寿浮木香」「深見草香」「楓橋香」「宝船香」「左義長香」等の珍しい組香が掲載されており、そのほとんどが祝香や盤物で、当時の香人たちの創作への熱意が感じられます。今回は、新しい香書が見つかったことから、この中から何か一つご紹介して、ネット上にこの本の存在を残して置きたいと思いました。つらつらと見ていましたところ、その中に読み方の分からない「三乎一香」という題号と「源氏物語の三秘訣」という言葉が琴線に触れ、知的好奇心が疼きました。今回はオリジナルの組香ですので、『香道袖の橘』を出典として筆を進めたいと思います。
まず、この組香には証歌はありませんが、本文の冒頭に「源氏物語の三秘訣の其の一をとりて組侍る。秘訣といふは揚名介(夕顔の巻に在り)、三乎一(葵の巻に在り)、宿物袋(賢木の巻に在り)なり。」とあり、『源氏物語』の奥義とされている「三箇の秘事(さんがのひじ)」のうち、「葵」の帖に書かれた「子のこの餠(ねのこのもちゐ)」の秘事をなす「三乎一」をテーマにした組香であることが判ります。「三箇の秘事」とは、室町時代の従一位の公卿で古典学者でもある一条兼良(いちじょうかねよし:1402-1481)が『源氏物語』の秘事を記し、息子の一条冬良(ふゆよし)に伝えた秘伝書である『源語秘訣』(げんごひけつ:1477)に記されています。そこには「一子にしか伝えないほどの秘説」が十五箇条掲載されており、そのうち「揚名のすけのこと(夕顔巻)」「ねの子の三か一の事(葵巻)」「とのゐものの袋の事(賢木巻)」の項があり、これらを「三箇の秘事といひつたへたり」と書かれています。
なお、この組香の題号の下には「尹永組之」とあり、「尹永(ただなが/これなが/よしなが)」さんという人が創作したオリジナルの組香であることが判りますが、宗吟の周辺に居たであろう彼の人物像については、かの「ChatGPT」に聞いても、「残念ながら、私のデータベースには「尹永」という特定の人物に関する情報はありません。 」と回答され、通常の地道な検索でも尋ね当りませんでした。
この組香のテーマとなっている「ねの子の三か一の事」について、『源語秘訣』を読んでみますと「同巻(葵)に云う 祢のこはいくつかまいらすべからん。三か一にてもあらんかし。」と見出しがあり「徽子女王入内は四種餅盛…左大臣頼忠公一女入内は餅四種盛。三か一とは四杯と云う義なり。」「知足院殿嫁を娶る時は盛餅三杯…右三杯の例なり。待賢門院の御入内記も三杯なり。三か一を三杯一具といへるなり。」とあり、典拠や使われた食器等を含めて「三杯説」と「四杯説」を両論併記しています。そして、この段落の最後には「今、案ずるに、餅、昔は銀器四杯に盛りたるを中頃より四の数をはばかりて三杯に盛りたるべし。されどもこの物語は、いまだ四杯をもわし。時分の事なれば四杯の説を用べきなり。三か一は、四の数をいみて、三か一とは源氏の君の取りあへずの給うなり。」と結んであり。『源氏物語』の時代で言う「三か一」は「四杯」のことではないかと結論付けています。また、『左傳(春秋左氏伝)』の十九巻にある逸話として「絳縣(こうけん:中国山西の県)の老人、年を問われてこたふるやうは、『生きる歳は正月甲子朔四百有四十五甲子矣(や)。その季(はした)に於いて今、三か一也』と云う。」とあり、老人が今日まで生きてきた日数を表現するのに「甲子の日を445回迎え、最後の甲子の日からは『三か一』が過ぎた」と言ったと書かれています。ここで言う「三か一」は、干支が廻る60日の「三分の一」(20日)のこととして使われています。つまりは、最初の「甲子の日」は期間からは除くので「60日×444回+20日=26,660日」生きたと言ったのです。また、こ26,660を表す筭の姿が、二「二」の下に算木の六「丅」の形が3つあり、二を頭、六を身とする「‖丄丅丄」(0は表記しない)で、これを縦に並べると「亥」の字に似ているので「亥字の筭」と言い、亥の子餅のことを「亥の字の筭の三か一という詞をとれり」とあります。このように後段では、算学の世界では「三か一」を「三分の一」と解釈しているという逸話も併記されています。
因みに、国立国会図書館の『算方童子門』と言う本には「二十 左傳亥の字の筭」という項目があり、老人がこう答えたのを聞いて「史趙(しちょう)と言う人が「亥有二首六身下二如身。是其の日数なり。」と言い当てたと書いてあり「一條兼良公の御説にもこれを『亥の字の筭』と名付けたり。」と『源語秘訣』に帰結する形になっています。また、「二十一 源氏物語子の子の餅の筭」には、子(鼠)は月に12匹の子を産むことになぞらえ祝して餅の数は12だった。12の「三分の一」は「四」となるが、その「四」が「死」に通じるため声にするのもはばかって「三か一」と言ったもので、これは算家の三分の一とは異なるとありました。「12匹の子を産む」とは、吉田光由の『塵劫記(じんこうき)』「ねずみ算」にも書かれてあり、この論点は算家らしい言いぶりだと思います。
『源氏物語(葵の帖)』のこの場面は、紫上との新枕を「戌の日」に終え、結婚の儀式として「三日夜餠の儀」を行うにあたって、「亥の日」に溢れるような数の餅を見た源氏が、「(明晩)子の日の餅はどのくらい作ったらよいか」と尋ねられ、「三つが一つかにてもあらむかし」と惟光に答えた場面で、現代では「昨夜の三分の一ぐらいでよいだろう」と訳されています。一方、『源語秘訣』から解釈すれば、もともと「4杯」だった餅の数を死の言葉を忌むため「三か一」と言ったというのが主旨かと思います。また、折衷説として餅12杯があまりに多いので、「三分の一」と思ったら「4杯」だったのでそれも含めて「三か一」と言い換えたとも解釈できそうです。このように、この組香は「三乎一」を題号に据えて、光源氏と紫の上が結ばれた夜から「三日夜餅の儀(みかよもちのぎ)」までの景色を「餠」に擬えた香で表現することが主旨となっています。
因みに、「三日夜餅の儀」とは、中世の通い婚時代の婚礼の儀式で、想う人と一夜を共にした後に「後朝の歌(きぬぎぬのうた)」を贈り、さらに2日間目も続けて女性のところに通います。3日目には正式な婚姻関係を結ぶために親族との対面式である「露顕の儀(ところあらわしのぎ)」という饗応の宴と併せて行われました。「三日夜餅の儀」では、銀盤に銀の箸と餅を(中世は4個、近世は3個)載せて出し、婿はそれを食いちぎらずに全部食べるのが作法でした。これにより、男女の身も心も一体となり子孫繁栄につながると考えられていました。
次に、この組香の要素名は「一」「二」「三」と「もちゐ」となっています。「一」「二」「三」が匿名化された要素なのは、後述する「地香の聞き捨て」に関連しており、出典では「地香」と書かれた試香のない要素は「もちゐ」を見つけづらくするためだけに焚かれることとなります。要素名に強いて景色を付けるとすれば、婚礼の儀式に提供される「祝い膳」なのではないかと思います。様々な祝い膳が並ぶ中、光源氏が何番目に「もちゐ」に銀箸を付けたのか…そして、これらを3回出すことによって「三日夜餅の儀」を表し、「三三九度」にも掛けているのではないかと思います。
さて、この組香の香種は4種、全体香数は10包、本香数は9炉となっており、構造には少し特徴があります。まず、「一」「二」「三」は各2包、「もちゐ」は4包作り、そのうち「もちゐ」の1包のみを試香として焚き出します。次に、「一」「二」「三」の各2包を打ち交ぜて、2包ずつ3組に分けます。そこに手元に残った「もちゐ」の3包から1包ずつ各組に加えて、3包ずつ3組として結び置きします。そうして、本香は結びを解き、打ち交ぜて「三*柱開」を3組、都合9炉焚き出します。
本香が焚き出されましたら、香元は香炉に添えて札筒か折居を廻します。連衆は香を聞き、試香と聞き合わせて、これと思う香札を打って回答します。使用する香札については、出典に「十*柱香の札を用ゆ。餅の香にウの札をうつべし」とあります。
ここで、お気付きかと思いますが、この組香では「一」「二」「三」の要素に試香はなく、出される香数も同じなので、要素名ごとに「これ」と判別することは不可能です。そこで、出典には「地香は皆聞き捨てにて『もちゐ』の香ばかりを聞くべし」とあり、聞き方としては、試みで聞いたことのある「もちゐ」以外は、出た順に香の異同を判別して「一」「二」「三」と「無試十*柱香」の要領で打って行くこととなります。
例:「一」「二」「もちゐ」 / 「三」「もちゐ」「三」 / 「もちゐ」「二」「一」
この組香は、「三*柱開」ですので、最初の組が3炉焚き終わりましたら、執筆は各自の回答欄に答えを書き記します。これについて出典では「三包の内にて一番に出たるを『一もちゐ』と認め、一番に出るを『二もちゐ』、三番に出るを『三餅』と記すべし。」とあり、執筆は、各自の打った札の名目をそのまま回答欄に書き写さず、「一」「二」「もちゐ」ならば「三もちゐ」、「もちゐ」「一」「一」ならば「一もちゐ」と各組で「もちゐ」が焚かれた順番を冠して「○もちゐ」と書き記します。各自の答えを書き終えましたら、執筆は香元に正解を請い、香元は正解を宣言します。香元は要素名を出た順序に宣言しますので、執筆はこれを聞き、こちらも「もちゐ」が焚かれた順番を確認して香の出の欄に「○もちゐ」と書き記します。本香は、これを3回繰り返します。この3つの香を聞いて、1つの答えを出す「三*柱開」がこの組香の第一の特徴と言えましょう。
おそらく作者は、各組で出される香の「三分の一」が「もちゐ」であることを「三乎一」とし、各組の3炉の香が1つの答えに集約されることで「三々九度」をイメージしたのかもしれません。そのためには、香炉ごとに逐一札を打つということも大事な趣旨かと思います。一方、もともと「一」「二」「三」は聞き捨てで記録にも残らないのであれば、回答に「名乗紙」を使用して、連衆には最初から「○もちゐ」で回答してもらうと無駄な札を打つ必要も無く、執筆も各自の回答を変換する必要がなくなるので、現在の香席にも向く合理的なものになると思います。
続いて、この組香の点法について、出典では「点は独聞二点、二人より一点宛なり。『もちゐ』の香、二*柱中れば二*柱目は二点、三*柱ともに聞かば皆二点ずつになして都合六点なり。」とあり、連衆のうち唯一聞き当てた場合に独聞に加点要素があります。また、3組のうち1組だけ聞き当てた場合の「○もちゐ」は1点ですが、2組聞き当てると2組目の「○もちゐ」は2点となります。さらに3組とも聞き当てるとすべての「○もちゐ」が2点となり、最高得点は6点となります。この累進的な加点法がこの組香の第二の特徴とも言えましょう。
この組香の下附は、全問正解に「皆」、その他は点数を「○点」と書き附します。通常の出目は「一点」「三点」「皆(六点)」ですが、独聞を含んで2組当たった人に「四点」が出ることもあります。
最後に、勝負は最高得点者のうち上席の方の勝ちとなります。
「秘すれば花」の秘事も蓋を開ければ「諸説あり」みたいなところもあり、やや拍子抜けかもしれませんね。皆様も決してお腹が膨らまない「三乎一香」で源氏と一緒に「三日夜餅」を召し上がってみてはいかがでしょうか。
「三日夜餅の儀」は「婿捕(むことらえ)の呪術」だったようです。
女性の家で料理を頂くことは、それ相応の覚悟がいるということですね。
若い頃に知らなくて良かった…。
夏空や那由他の星を集め来て描く浮世の行方しらずも(921詠)
組香の解釈は、香席の景色を見渡すための一助に過ぎません。
最も尊重されるものは、皆さん自身が自由に思い浮かべる「心の風景」です。
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