神保博行著 令平成15年(2003)6月30日初版 刊行本1冊
目次
口絵
第一部 香と香道の歴史
序 章
第一章 香木伝来
第二章 薫物の時代
一 平安朝の薫物
二 薫物の伝書
(1)薫集類抄 / (2)後伏見院宸翰薫物方 / (3)むくさのたね
第三章 中世の香と寄合の香
一 一木の香と寄合の香
二 組香の創出
三 古十組
第四章 香道流派の成立と展開
一 香道の始祖・三条西実隆
二 形成と広まり
三 香道の諸流
四 香道の隆盛
五 『香道蘭之園』の完成
六 幕末の香事
七 明治の香事
第五章 武士と香のかかわり
一 道誉の婆娑羅と香木の収集
二 香道成立と武士
三 建部隆勝
四 細川幽斎
五 森鴎外の歴史小説と細川家の香
六 徳川家康の香木
七 尾張家の香木
八 蜂谷家門人帳から
九 志野流の武人
一〇 御家流の武人
一一 武士と組香
一二 武家の留香
第六章 香人としての伊達政宗
一 最古の香記録
二 政宗の成績と感慨
三 一木三銘の獲得
四 堂上との交遊
第七章 江戸の女性と香
一 生きていた教養
二 『女童宝記』に見える香記事
三 要求に応えた教養内容
補 論 茶・香の伝来と日本的展開
一 茶と香の伝来
二 王朝から鎌倉へ---茶香の展開
三 武士の時代と茶香
四 東山文化の茶香
五 桃山の文化人
六 茶香の完成
七 茶香の思想---日本人の感性
第二部 光を放つ香の伝書
一 『香道秘伝書』 建部隆勝 著
読みどころ〈原文および現代文〉
二 『香道蘭之園』 菊岡沾凉 著
一巻 香の矩模
十炷香の本原
三 『香会余談』 空華庵忍ト 著
『香会余談』の魅力
香の歴史と蘭奢待の聞香
見識の高さと確かさ
うぐいす、香包、源氏香図のこと
四 『香道軌範』 蜂谷宗悟 編者
『香道軌範』講義(上巻)
灰の部 / 四季ならびに土用の灰 / 火の心得 / 灰の方 /
炭団の方 / 香炉の品 / 十組十種座席の次第 /
礼式ならびに餝方 / 茶湯香の事 / 香席の心得
『香道軌範』講義(下巻)
香会の時慎むべきこと / 香炉を餝る事 / 名香を聞く時 /
風盆と序破急の事 / 香会を催す時 / 三条殿からの秘事 /
香炉拝領の時 / 常降 / 香に五色と五味 /
十炷香興行の証言 / 記録の事 / 香席の次第 / 弘章の考証
第三部 香道用語集
『香道賤家梅』翻刻
口絵
第三部香道用語集組立物盤之図
後 記